北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1225】Jacqes et Francois Carillon Mercurey 2008

 
[2008] メルキュレ ルージュ  750ml (ジャック・エ・フランソワ・カリヨン)
 
 このワインは、ブルゴーニュ南部の作り手、ルイ・カリヨンと同じマークが入っていて名前が変わっているもの。ってことは代替わりしたんでしょうか。で、このワインはコート・ドールの外側、メルキュレでつくられたもの。2008年といえば酸っぱい系&細身なヴィンテージって印象があり、そろそろくたびれているかもだけどどうでしょうか。
 
 まず見た目。意外と濃くて黒っぽいピノ・ノワール色をしている。ただ、歳月を反映してか茶色っぽい見た目ではある。香りは……腐葉土みたいな香りがもうもうと立ち込め、少しだけ硫化水素臭を含んでいる。濃いジャムみたいな果実臭とローソク臭はその後から。
 
 口に入れてみると、ちょっとタンニンがきつくてびっくりする。ピノにしては荒々しいタンニン、それからちょっとローソクっぽさ+苦み+コーヒーを帯びた、なんだかかわいげの乏しい果実味が来た。「角刈りのピノ・ノワール」とでもいうか。そこから暫く待ってみても、あんまり大きな変化はなく。値段相応か、ちょっと下ぐらいだと自分は思った。