ジュヴレ シャンベルタン プルミエ クリュ クロ デュ フォントニー (モノポール)
※リンク先はヴィンテージが異なります
こんなぜいたくなワイン、それも2009年産のワインを呑んでしまうのはとても気が引けるけれども、こいつも諸般の事情であけることになってしまった。この先、この手のワインを2か月かけて3本ほど呑むことに。
まず見た目。ブルゴーニュの赤ワインにしては濃い色をしている。透明感はあるけれども黒っぽい。香りは……初手からなかなかのもの。濃厚なベリー系ジャムみたいな香りかな?と思ったら、少し後には、ややチョコレートっぽさを帯びた、ごっつい森の草っぽさとカンゾウめいた香りが吹き上げてくる。梅の香りもするけれど、酸っぱさに流されるでもなく、ドスが利いた香りがする。
口に入れると、酸味しっかりしていてかわいらしさもある反面、いきなり濃い口当たりでおお、凄い、これはヴォルネ系にはあんまり無い感じだ。全体的にピノ・ノワールとしては呑み応えがあり、多少の揺れ幅はあるにせよ、全体的に濃くてごつい路線。コーヒー的な酸味を伴うタイプではないビターと、濃いジャムみたいなベリーが基調なんだけど、時々青リンゴみたいな爽やかさが入ってくることも。いやいや、高いだけのことはあるというか、濃いとかごついと感じても一瞬後にはそれを忘れさせる清々しさというか、重くて閉口するところは微塵も無くて、実にうまく立ち振る舞っている。たいしたもの。
※翌日の最初二時間ぐらいはほぼ同じ感じだったけれども、三時間目ぐらいから凄みが落ちてきて、普通によくできたブルゴーニュ赤な感じに。逆に言うとそれぐらいの時間は保つ、ということ?