アルベール・モロ ボーヌ プルミエ クリュ トゥーロン
自宅のワイン貯蔵エリアで決壊事故が発生して約10日。この影響で、向こう一ヶ月ほどは高級ワイン出現頻度が高い状態が続きます。悲しむべき決壊事故なんだけど、どこかで喜んでいる自分がいてとても困る。
まず見た目。申し分ない薄さ……というかいかにもブルゴーニュの赤ワインですと言わんばかりの、透明感のある、ちょっと暗い色合い。あまり青紫〜黒紫っぽさの無い、比較的明るい印象。香りのほうは、まずひたすら甘酸っぱいトーンの高い香りが鼻腔に飛び込んできて、その後からチョコレート系のたれ込むような香りと、鰹出汁系の香りが漂ってくる。
口に進めると、甘いお菓子でもかじったかのようなフワッとしたアタックに、なだらかな後味の酸味。ちょっとだけ苦い&木の枝っぽい?感じがあるけれどもそんなに悪く無い。甘酸っぱい果実味を軸にした美味しさと考えるなら、こんなものでしょうか。呑み進めると、ミルキーな味わいが目立つようになり、ちょっとだけ気になった水っぽさが消えてくれた。凄いワインではないけれども、呑むほどにおいしく人当たりの良いワインだった。