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北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1254】Domaine Marquis d'Angerville Volnay Clos des Angles 2009

 
ドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィーユ / ヴォルネイ・クロ・デ・ザングル [2009]
 
 今日もまた、ワイン貯蔵庫被災で放り出されてきた気の毒なワインシリーズ。モノはヴォルネの有名ドメーヌのひとつ、ダンジェルヴィーユ。畑名はそんなに凄くないけど、一応一級、しかも2009年。もう、このワインの2009を二度と手に入れることはできないのかと思うと慚愧の念にたえないわけだけど、それでもボトルを空けると心が弾んでしまう。どうしようもないですねー。
 
 まず見た目。期待通りの薄い色。ロゼというほどじゃないけど、淡い朱色に近いカラー。香りを確かめると……おお、少し鰹出汁めいた風味を伴った、トーンの高い香り。ただ、そんなにパワーで迫ってくる感じの第一印象ではない。
 
 で、口に入れてみると、まず甘酸っぱい!ちょっと木っぽいというか、タンニンがガサッとしている感じがする。ボディは超軽量級で、これより軽い赤ワインはかなり探さないと見つからないぐらいだと思う。後味はチェリーっていうより木イチゴぐらいの淡い甘さ。超絶軽量級なダンジェルヴィーユの性質を考えに入れても、初手はヴォルネ一級という感じではないかも。木っぽいのがマイナスに働いているような。いやいや、ダンジェルヴィーユの良年ヴィンテージを、たった6年であけてしまうことがそもそも問題なので、ワインが悪いという前に自分を責めたほうがいいのかも。
 
 ところが二杯目をグラスに注ぐと、華やかな果実味がパーッと炸裂。木っぽさと果実味と鰹出汁が溶け合うような感じになってきて良い雰囲気になってきた。以後もボディは相変わらず軽いけれども、森の下草みたいな風味を伴いつつ、易きに流れず持ちこたえている。さすが、こう来なくては。軽量級なりの美味さ、典雅さは一定ラインを超えていると感じた。つべこべ言っているうちにあまりにも気持ちが良くなってしまい、つい、飲んでしまった。