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北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1267】Bruno Gianosa Barbaresco Asili 2008

ピエモンテ

 
バルバレスコ アジリ /ブルーノ・ジャコーザ[イタリアワイン]
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 こいつはワイン貯蔵庫大災害で放り出された気の毒なワインのひとつ、ラベルがカビだらけになっていたものを救出した品。ラベルに「3898」とナンバリングが記されているのが読み取れる。
 
 まず、色合い。パッと視た瞬間は色の淡い赤ワインだなと思ったけれども、改めて眺めると赤茶色で透明感のある、美しく暗いワインレッド。でも、やっぱり「淡さ」を感じるのはなぜだろうか。
 
 で、抜栓するや、煮豆のような美味そうな香りが鼻をよぎったけれど、グラスに注ぐと、それがチョコレートの香りを帯びて、そこからニスと……いや何と言えば良いのか、揮発性が高くトーンの高い香りに、記憶のどこかに残っているような凄く懐かしい甘い香りと植物系の香りがフワーッと舞い上がってきてクラクラした。なんだろう、小豆じゃなくてササゲを使った赤飯の甘い香りを、数百倍にしたような香りが混入しているように感じられる。
 
 口に入れてみると、軽くてさっぱりとした、コケモモか何かをジャムにしたような甘さと少しオリーブの油漬けみたいな厚みを感じた。酸味はしっかりしていてタンニンもがしっとあるんだけど、ワインのボディは軽々としていて万事さりげない。ササゲっぽさはこの間もずーっとワインにまとわりついていて、一種独特の世界になっている。
 
 で、呑み進めるともの凄く梅っぽいエキスが強まったり、それが梅よりプラムに寄ったり。鉄錆みたいな雰囲気も強い。あんなに軽いと思っていたワインがどっしりと強靱に感じられるようにもなってきた。うーん、さすが高級ワインだけあって表情の変化は豊か。完全に無事でよかった&思わず呑んでしまった。