北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1280】Domaine William Fevre Chablis Premier Cru Beauroy 2012

 
シャブリ 1級畑(プルミエ・クリュ) ボーロワ
 
 この、ウィリアム・フェーブルというメーカーさんのシャブリが非常に滑らかで味も良く酸味もキリッとしていて虜になってしまったので、今日はワンランク上の一級をあけてみることにした。
 
 屑コルクにドメーヌ名と「プルミエクリュ」と書かれたやつを抜栓すると、見た目は少し緑色がかった、とても薄い白ワイン色。見た目だけだと、普通のシャブリよりも更に安物にしかみえない。凄く薄いワイン。
 
 で、香りが凄いというか……「ザ☆米糠」ですよ!凄い米糠臭い香りが周辺にぶわーんと広がっている。それと穀物酢。なんだか和風料理にバッチリ合いそうな雰囲気が漂っていますよ!他にも香りの成分はあるのかもだけど、初手はとにかく酸っぱそうな雰囲気。
 
 ところが口にしてみると初手は意外と甘い!おっ意外だなとほほえみかけたところで……うへぇ酸っぱいの来た!やっぱり手加減ナシですよ!同じドメーヌものの無印シャブリに比べると、ツルツルレモネード感よりも立体的な構成に気を取られるというか、ただ美味くて気持ち良いなで肩ワイン路線ではなく、考えさせられる構成。抜栓して間もない段階の、若いヴィンテージでこう来るとはちょっと思っていなかった。ただ、このワインはちっとも打ち解けないというか、ものすごくストイック。ストイックなままの状態で翌日へ持越しとなった。
 
 ※二日目。やっぱり変わらず。立体的なワインだけど、ぜんぜん愛嬌がない。なにやらワインの骨格標本を撫でまわしているようだ。それはそれは立派なワインの骨格標本におったまげるけれども、肉付きが異様に乏しくてストイックと感じる。もっともっと時間が経ったらおいしく化けるんだろうか?今の時点では皆目見当がつかなかった。