北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1289】Jack Cacheux Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits 2011

 
ドメーヌ・ジャック・カシュー ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 見た目は、まずまず透明感があって暗い色調の赤ワイン。ピノ・ノワールでできたワインとしてそれほどおかしくない。香りはあまり強く無くて、ボジョレー/ガメイ系とはまた違ったチープな甘い香りと、もう少しトーンの高い果実系の香りがする。ただ、あまり華やかではない。
 
 口に入れると、ほんのり甘酸っぱいピノ系らしい味わい、ただ、酸味にしっかりとコーヒーっぽいコクと苦さがまとわりついていて、このあたりは、ブルゴーニュの赤ワインのなかでも北部産らしい雰囲気……というか「ぼくが考えたコート・ド・ニュイのあまり高くないワイン」を地で行くような感じ。タンニンはしっかりしているけれどもこなれていて、ワインの体格をがっしりさせているけれども粗暴ではない。
 
 で、呑み進めるとニュニュっとした口当たりとぽってりとした飲み応えになってきて、ワインがふっくらとしてきた。それでいて苦手な「重い」感じはそれほど伴っておらず。うん、平格として十分な展開。たっぷり残してまた明日いただこう。
 
 ※うーん、二日目はあんまりおもしろいワインじゃないなー。骨格はいいんだけれども、今日は重さが気になる。可憐じゃないというか。でも、このオート・コート・ド・ニュイのワインって全般的に可憐さを重視しているとは思えないので、これは「無い物ねだり」なのかもしれない。素直にヴォルネやボーヌを買いなさいと言われたらそれまで。