北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

ワインの記録が1300回を超えた

 

 
 とうとうワインの記録が1300回になった。さすがにちょっと飽きてきたかもしれない。語弊を避けるために言い直すなら「今、デイリーに楽しむワインの裾野では飽きてきた」というか。
 
 日常的に楽しむワインの勘所・自分自身のワインの好みも含めてだいぶ判ってきた結果として、日常的に呑むワイン~着実においしい思いをしたいワインがなんとなく固まってきてしまった。その範囲では必中率はすごく高くて、値段に見合ったワインを呑める(いわゆる「コスパが良い」ってやつだ)ようになってきたけれども、冒険して一歩踏み出すのが億劫になってきている。凄いワインとの比較対象としての「コントロール群」に相当するワインは手元に揃ったように思う。
 
 ここから先、ワインを冒険するとしたら、1万円以上、最低でも5000円以上のラインナップを攻めなければ時間と肝臓に見合わないような気がして、いかにも道は険しそうだ。今までの積み重ねはもちろん財産だけど、ここからの積み重ねも同じで構わないかは、わからない。もっと少数精鋭主義を推し進めたほうが、ワインの地図が広くなる気はする。
 
 それとも、既に判明している「ほどほどの値段でおいしい思いができると判っているワイン」をリピート呑みして、ヴィンテージや作り手の移ろいを楽しめば良いのか?それはそれで身の丈に合っているし、「ワインを冒険すること」と「ワインを楽しむこと」が少々ズレていたって構わないのかもしれないし。
 
 オタクの本分とは「自分の好きなものを好きだと言えること」「自分が好きなものを知っていること」であって「第三者的な価値を正確に見抜くこと」や「自己演出の具材として動員できること」ではないと思うけれども、それを踏まえたうえで、これからどういう呑み方をしていくのか、考えなきゃいけなさそう。