北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1302】Louis Jadot Beaune 1er Clos des Ursules 1996

ボーヌ1級ヴィーニュ・フランシュ・クロ・デ・ズルシュル[2011]
 (※上記はヴィンテージが異なります)
 
 今日よそで遭遇したのは、ルイ・ジャドのボーヌ、1996年モノ。ボーヌのワインをこれだけ温存するなんて我が家では不可能なので、はてさてどんな品が出てくるのやら。
 
 まず見た目。あまり暗くない、明るい赤紫色で、いかにもピノ・ノワールです!という雰囲気。うんうん、期待通り。で、香りを確かめると、いきなり腐った植物系有機物の香りがするんだけど、こいつは動物~革っぽい香りがひときわ強くて、これだけ強いタイプはあまり記憶に無い。これが、偉い人が言う「コート・ド・ボーヌの革っぽい香り」なんでしょうか。それとジャムみたいなジュクジュク系のフレーバーもしっかり漂っている。
 
 で、口に入れてみると、ジャムがいきなり来た!タンニンはすごーくこなれていて、口のなかに甘酸っぱいではなく濃縮イチゴジャムみたいなフレーバーがどんどこ広がる。それと余韻がメチャクチャ長い。ピノ・ノワールってこんなに甘くて柔らかくなるんだと目をみはらんばかりのサービスっぷりで、柔らかくて気持ちよくて呑みやすい。ボーヌだけあって、凄いってワインじゃないかもだけど、魅力全開、「おいしくないぞとは言わせないぞ」といわんばかりの品だった。