北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1315】Domaine William Fevre Chablis 2013

 
ドメーヌ・ウィリアム・フェーブル シャブリ
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 このワインは、とても気に入っている「ドメーヌ・ウィリアム・フェーブルの無印シャブリ」。わりと飲んでいるつもりでいたけど、ログを確かめていると以前に飲んだのは5月。その後に一級を呑んで「一体いつおいしく飲めるのか見当がつかない」と思ったのも良い思い出。とりあえず、今回は確実においしい思いをしようと考えて「ドメーヌものの無印シャブリ」を改めて選んだ。
 
 まず色合い。やはり、少し緑色がかった黄色でフレッシュな印象。香りを確かめると、初手は意外にもシャブリらしい「米ぬか」。でも、その後から清々しい花のような香りと、意外なほど蜂蜜っぽい香りが来て、シャブリそのものよりもブルゴーニュの少し出来の良い白みたいな雰囲気になっている。
 
 口をつけてみると、おやおや、意外なほど米ぬかっぽい。その米ぬかっぽさと地続きの酸が若干パワー不足かも。後味になるとレモネードっぽい風味になるのは、このメーカーのシャブリらしいけれども、そのレモネードっぽさも若干弱い。もしかして冷え過ぎを恐れて温度を上げ過ぎた?集中力もやや欠いていて、このまではもっと格下のメゾンものみたいである。
 
 ところが、そこから更に飲み進めると、石を連想させるような激しい鉱質風味がせり上がってきて、飲み心地はコルトンシャルルマーニュに近付いてきた。甘みや蜂蜜フレーバーは弱いけれども、非常に飲み応えがあって骨格ががっしりしている。「先日の一級の良いところと、平格シャブリの良いところをマッチングさせたらコルトンシャルルマーニュに近付きました」みたいな豪勢なミネラルに。誰彼構わず魅了するワインではないかもだけど、平格としては信じられないほど楽しみ加斐のあるワインで、酸味もだんだん足りるようになってきた。ますますもってこのメーカーさんと平格シャブリに魅了された一本となった。
 
 ※翌日も、骨をかじっているような風味とレモネード的な甘酸っぱさが両立していて良い感じ。ますます好きだ。評価し過ぎかもだけど「!」。