北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1317】Domaine Santa Duc Gigondas 2010

 
ドメーヌ サンタ デュック ジゴンダス 2009
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 このワインは、何度か飲んでいるローヌのもの。アルコール度数が高いのでちびちびやりますか。
 
 まず見た目。見た目は若干こげ茶色っぽさを帯びた不透明な暗いワインレッド。ローヌの赤ワインとしては全く矛盾しない。香りは……ぐじゅぐじゅのジャムに鳩居堂あたりのお香を混ぜてぐちゃぐちゃにかき混ぜたような、とても良い香りがする。お香の雰囲気が混じっているけれども濃厚系赤ワイン、それかカシスリキュールの混合と例えたくなるような濃厚なやつ。そして意外とソフトタッチでミルキーな苺飲料っぽいフレーバーも混じる。なかなか楽しみな香りだ。
 
 で、口をつけてみると、まずは苦みと渋みとコーヒーを思わせるような味わいが中心。酸味を伴ったコーヒーに赤ワインをぶっこんだような気配すらある。甘味、果実味よりもそれ以外のゴツい風味が立ち上がってくる。まだあまりおいしくないがこれからに期待が持てそう。案の定、しばらく飲み進めると、さっきの果実味そのままのジャムっぽい甘さ、いちごミルクっぽさ、そういったものが次々に巡り来て美味くてしようがない。香料やパラフィンが優勢になる場面もあり、単に力強いワインというわけでなく細々と表情を変えてくれる。焦点があってくるとやっぱりいいワインじゃないか。コストパフォーマンスを考えたら、へたなブルゴーニュ(特に値上がり著しい平格ブルゴーニュ)で博打を打つよりずっといいんじゃないか。でも性質が違うから代替はできないか。しかし値段の割に美味いワインだなー。
 
 ※翌日はスタートからバランス良く濃い状態で来た。スパイシーでもある。「賞味」なんて気にせず美味い思いをしながら酔っぱらうには最適。まだまだ残っているから明日呑もう。
 
 ※三日目。おおう、凄い森の下草フレーバーだ!高級ワインに期待したいやつ、凄いぞ、一気に凄くなったぞ。口に含んだ味は概ね昨日の調子。しかし凄いな、さすがローヌ、三日ぐらいじゃビクともしない!