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北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1326】Domaine Michel Caillot Volnay 1er Cru Clos des Chenes 2010

コート・ド・ボーヌ

ヴォルネイ プルミエクリュ クロ デ シェーヌ [2010]
 
 今日のワインは、ヴォルネの一級。これはぜんぜん飲んだことのない畑・クロ・デ・シエーヌ、メーカーも縁が無かった(はずの)ミシェル・カイヨさん。
 
 抜栓。グラスに注ぐと、とても綺麗な朱色の液体。透き通っていて、明るくて、ほんのり茶色がかっているかもしれない美しい見た目。グラスのへりを観察する限り、そんなに「薄い」わけでもなさそうだけど、とてもブルゴーニュらしい(そしてヴォルネらしい)カラーではある。香りは、チョコレートでたぶらかすとか濃縮苺ジャムみたいな雰囲気とかではなく、フレッシュなイチゴ……というより木イチゴか、そういう淡い雰囲気を伴った香りがする。
 
 口をつけると、新鮮なイチゴを口に入れたかのような、とてもフレッシュで少しばかり青臭い、でも精気にみちた甘酸っぱさが。若々しい!タンニンは控えめで爽やか、ジャムより木イチゴ的な連想をしたくなるタイプだ。このワインは線が細くて軽い。それだけならいいんだけど、ちょっと重心の軽いところがあるというか、タンニンのかさかさした雰囲気も含めて軽薄に感じられる(そう、軽いと薄いを足して軽薄という感じになるけれど、まさにこういう形容をあてたくなるところがある)。ただ、とても精気のあるフレッシュさは楽しみなもので、そこのところに的を絞るとそんじょそこらのブルゴーニュ赤と比べても善戦している感じがする。
 
 ところが、飲み進めると一級の趣というか、上品な和菓子にも似た気品めいたものが漂ってきて、しかも適度に甘くもなってきた。安ワイン道場の師範さんの表現を借りるなら、「空想上の美人のお化粧の匂い」と言いたくなるような。「おまえなんて買ってやんねぇ」と考えようと思った矢先、魅力を発揮してくれた。
 
 ※二日目。昨日ほどの張り合いは無い。ただ、果実味が膨らんで「ちょっと酸っぱい年のボーヌ」みたいな雰囲気にはなってくれた。