北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1367】Etienne Sauzet Bourgogne Blanc "La Tufera" 2011

 
エチエンヌ・ソゼ ブルゴーニュブラン 2013
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 年度初め以来、恐ろしく忙しくて「高級価格帯のワインと真正面から向き合いたい」気持ちが湧いてこなくて、つい、飲みやすいもの・ぞんざいに取り扱っても良さそうなものばかり選んでしまっている今日この頃。くたびれている時には、癒し系ブルゴーニュとか、ちょっと高価なアルザスorフリウリとか、そういうのを抜栓することが多いんだけど、どうもそういう気持ちも湧いてこないし、そもそも酒量が減っている。
 
 で、あまり無理の無い価格の癒し系で、品質的に良さそうなものとして白羽の矢が立ったのは、エチエンヌ・ソゼのベーシック品。以前に呑んだ時も満足だったし、これなら、くたびれることはなくておいしさも十分で品質もまずまずではないでしょうか。
 
 まず見た目。白ワインにありがちな少しイエローがかった色合いで、それほど濃いというほどでもない。香りを確かめると、まず甘い香りが立ち上がってきたけれども、今回は樽っぽいというか、少しメロンに近い香りが含まれていると感じられる。
 
 でも口をつけてみると、安心の酸が来た!レモンをほうふつとさせるような、鋭利な酸がキューッと迫ってきて目が覚めるよう。後味にまでレモネードのような酸味と甘みがじっくりと残る。これを口にした後は、香りが蜂蜜クッキー風にがらりと変化してちょっとしたシャルドネのような体裁を伴うようになって幸福感がある。「酸っぱくて元気の出るシャルドネと、蜂蜜フレーバーでリッチなシャルドネの良いところ取り」で、潤いもしっかり、ふくらみも意外とあって、スケールはでかくないけれどもあって欲しいものはだいたい揃っている。一級や特級ワインに求めるゴージャスさや尖りっぷりを求めるのでない限り、ケチのつけようのないシャルドネだった。
 
 ※二日目。ちょっと冷やしすぎたのもあってか、昨日よりもドライな印象になってしまった。初日のほうがおいしかった。