北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1392】Grati Chianti Villa di Monte 2013

 
Grati Chianti Villa di Monte 2013
 
 今日の夕食は焼肉定食なもの。これに付き合わせるワインとして、キアンティ系の安物を選んでみた。ヴィッラ・ディ・モンテはキアンティ系の地名なんだろうけど、マイナーだし、たいした品ではないでしょう。
 
 まず見た目は、ちょっと赤茶色っぽい、暗いワインレッド。透明度はそれなりで、暗くてもグラスの底はよく見えている。香りは、最初、あまりワインに感じたことのないような有機化合物のような匂いがした後に、キアンティ系にありがちなスミレ系を連想する例の香りがした。正直言って「臭い」。これは……松脂の匂いが近いかな。あと、臭い靴下みたいな匂いにも近い。
 
 口をつけてみると、果実味の弾けるような、フレッシュな飲み心地。渋みや酸味はそこそこ、飲み心地の柔らかいキアンティという印象。飲んでいるぶんには、嫌な「臭さ」はこみあげてこないけれども、グラスをクンカクンカするとがっかりな印象にはなる。その後、呑み慣れてくると臭さがだいぶ取れてきて、ボトルの上のほうにありがちな硫化水素系の香りだったのかなと勘繰るような。こうなると、安いキアンティなりによく出来た印象。悪い感じではない。
 
 ※二日目は、どうしようもなく軽くてチープな「ただのキアンティ」を地で行くようなスタートで落胆しかかったけれども、飲み進めるとそれなり飲めるようになってくる。ちょっと血っぽい雰囲気も宿ってな善戦してくれた。