コノスル カベルネ カルメネール シラー
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チリの定番安ワインメーカー、コノスルのワインは何度も何度も飲んでいて、もう飲まなくてもいいやと思ったりもするけれども、よく調べると飲んだことのない品もあって、そういうワインとは対峙しないわけにはいかない。こいつは、カベルネソービニヨンとカルメネールとシラーという、ごつい品種三種類をブレンドさせた品で、そういえばコノスルのブレンドワインって飲んだ記憶が無いなと思ってトライしてみることにした。
色は、ごっついワインレッドで不透明感満点、ブラックベリーがそのまま液化したような色彩。香りを確かめると、なんと、煮豆と杉の木、イチゴチョコレート、梅、墨汁などが代わる代わる匂い立ってきて非常にリッチ。うまそう。
口をつけると、とにかく大柄、甘みがしっかりした、果実味のあふれんばかりのしっとりとした味わい。ジューシーな葡萄とイチゴミルク、そこに柔らかめのタンニンと墨汁風味が口のなかいっぱいに広がって、収縮力があるのか、それとも口のなかで膨張するのかわからないようなテイスト。すぐに飽きるかと思いきや意外と飲み飽きずに進められるのは、この種の濃い新世界赤ワインを久しく呑んでなかったせいか、それともこのボトルが単純に優れているのか。かりに本来は飲み飽きるものだとしても、グラスワインとして一杯だけ出されたらさぞかし満足しそう。夏らしい酸っぱいワインばかり呑んでいたせいを差し引いても、改めてコノスルの底力を思い知った。この値段にして、カベルネとシラーの良い所が合わさっているように感じられる*1、いいブレンドワインだ、また買おう。
※二日目もあまり変わらない様子、でも安定出力がこのワインのいいところだから、文句はなし。
*1:カルメネールのことはさっぱりわかりません