北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1435】Feudi di San Gregorio Bianco (N.V.)

 
サングレゴリオ フェウディ・ビアンコ
 
 このメーカー・フェウディ・ディ・サングレゴリオは、数年前まではどこにでも売られていたのに、だんだん見かけなくなって、しかも微妙に値上がりもしたのでとんとお見かけしていなかった。今回、かろうじて「ビアンコ」とだけ書かれた、どうやらノンヴィンテージ品らしきものを発見したので、これをやってみることにした。これって、昔あった「アルベンテ」の後継品??
 
 まず香り。ちょっと雑な、コルクっぽい香りがしたのも最初だけ。あとは「ヒヤシンスのような」と言いたくなるような、台所洗剤にしては化学的でキツい花の匂いを思わせる、きっつい香りが漂ってきた。先日、シャブリとファランギーナ系はまぎらわしいのではとか書いたけれども、短いインターバルで比較してみると違いは歴然(このワインはだいたいファランギーナでできていたと思う)、嗅ぎようによっては米糠っぽいけれども、やはり方向性が違う。でもって、石灰岩~炭酸系の荒っぽい酸味が予感される。
 
 口に入れてみると、香りのとおりの、ものっすごい石灰岩系の酸味がゴゴゴーっと来た。凄く粗くて、強烈な炭酸系の酸味だ。余韻と言うほどではないけれども、この炭酸系の後味がまずまず口に残る。ボディは豊満、ぽてぽてとしているけれども酸味によってダレることが防げていると思う。温度が上がってきてもなかなかダレなかった。
 
 ※翌日は、ヒヤシンス系のフレーバーが強まり、石灰岩っぽさがもう少し違った鉱物系の雰囲気になってこれまた旨い。なかなかのものだった。