北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1436】Joseph Drouhin Moulin-A-Vent 2013

 
Joseph Drouhin Moulin-A-Vent
 
 今日の夕食はトンカツと焼き鳥を中心とした和食。こういう食事に合わせる赤ワインは相応に軽めが良いんじゃないかと思ってボジョレーを選んだ。モノはジョセフ・ドルーアンのクリュ・ボジョレー、呑みやすい&食べやすいことを願いつつ抜栓。
 
 まず見た目。かなり暗い色をしているけれども、青紫色がかっていて、若々しい感じ。もともとボジョレーは青紫っぽいことが多いけれども、こいつはまさにそう。格上ボジョレーだけに、早飲みにもほどがあるのかもしれない。香りをチェックすると、少しブルーベリーに寄ったような香りが漂って来るけれども、そんなに派手じゃない。
 
 口に入れた第一印象は「まろやか」。ブルーベリーの風味、それから飲むヨーグルトのようなミルキーな舌触りがあって、濃度もヨーグルトぐらいありそうな。軽いワインでタンニンもそれほどでもないんだけど、にもかかわらず、えらく濃いものを飲んでいる感じがある。果実味も酸味も、このしっとりとした口当たりにコーティングされているような。それと、お汁粉のようにザラザラとした口当たりもあり、微妙にスミレ-ヴァイオレット系の風味も帯びているので、ブラインドテイスティングだと案外「どこかの上等なキアンティクラシコ!」とか答えてしまっちゃうかも。
 
 それにしても、抜群の飲み心地だ!しかも微妙に木の皮のような精気も帯びていて、活き活きとしている。先日の新世界赤ワインと比べちゃいけないんだろうけれども比べてしまう、こっちがやっぱり美味いなー。親しみやすくて、それでいて顔つきもバリエーション豊かで、寛いだひとときとなった。食事との相性?そんなの言うまでもないでしょう。
 
 ※翌日。少し酸味の勝った、スミレ-ヴァイオレット系の勝ったようなワインになった。初日よりも若干痩せてしまったと感じた。