北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1438】Charles Smith Family Vino Pinot Grigio 2014

 
Charles Smith Family Vino Pinot Grigio
 ※リンク先のヴィンテージはアップロードした段階では合っていますが、ずれていきそうです。
 
 フランスではピノ・グリと呼ばれている品種はイタリアではピノ・グリージョと呼ばれていて、これがフランス産よりも酸っぱくてチープで自分好みなんだけど、今回のワインは、物好きにもアメリカ人がワシントン州でわざわざピノ・グリージョと名付けて育てているもの。ちょっと楽しみな気持ちでスクリューキャップをあけた。
 
 まず見た目は、すっごく薄い白ワイン色。こいつは安ワインだ!それでも一応の黄色っぽさ・黄緑色っぽさはあって全く透明というわけでもない。香りは、初手では酸っぱそうな花畑系の香りがぶわっと吹き上げてきておいしそう。
 
 口をつけると強烈な酸味。ピノ・グリージョというだけあって流石に酸っぱい。もちろんワインは豊満なんだけど、こいつは風船のようなワインというか、口のなかで膨張感はあるけれども充実感が乏しいところがある。助けになっているのはフレッシュな酸味で、これが、かろうじて風船のようなワインの味と膨張感をつなぎとめているようなところがある。
 
 今日の夕食はブイヤベース主体のものだったけれども、これとは驚異的に合って、ブイヤベースを盛り立ててくれる(ブイヤベースがワインを盛り立ててくれるのではなく)。そして飲み進めていくと、苦みとスモーキーな口当たりがしてきて、ピノ・グリージョ的でなくピノ・グリ的な要素が露わになってきた。ここでも酸味は強い味方。ワインがかちゃかちゃにならないのは、酸味が骨組みになっているからだろうなぁと思った。
 
 ※翌日は、ちょっと安ワインっぽいかったるさを帯びてしまった。それも含めてピノグリージョらしいっちゃらしいけれども、お値段もそこそこなので喜んで良いものか、迷う。