北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1487】Moncaro Piceno DOC 2015

Moncaro Piceno
 
 今日の夕食はカレー。カレーだけどワインが欲しくて、じゃあ無害で食欲が出て安いやつにしようと思って選んだのは、マルケ州でつくられている安ワイン。サンジョベーゼ種とモンテプルチャーノ種という、この地域周辺の土着ワインをブレンドしたもの。こういうブレンドワインって、あまり伝統的じゃないと思うんだけど、このワインは誇らしげにDOCの印をかかげている。
 
 まず見た目。そこそこ黒っぽいワインレッドだけど、メルローやカベルネソーヴィニオンみたいな国際品種に比べれば薄めかもしれない。香りは、お線香+焦がした砂糖+サンジョベーゼっぽいスミレ系の香り、ただし、微妙に生臭い匂いが混じっているように感じられる。
 
 口をつけてみると、さっぱりとした酸味とわかりやすくて新鮮な果実味、系統としてはモンテプルチャーノ・ダブルッツォっぽい。で、ほんのり生臭い(デラウエアの葡萄ジュースとかにある、あの生臭さに近いような何か)。いやあ、これは価格相応の、たいしたことのないワインですねー、でも、カレーの前後にいただくデイリーとしてはこういうのでいいんですよ。
 
 ※二日目は、生臭さがひっこんでだいぶ飲みやすくなった。やっぱりモンテプルチャーノ・ダブルッツォに近い。うまいうまいと飲むものではないけれども、値段にみあったものだとは思う。