北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1503】Chateau Lacoste Garzac Bordeaux 2014

 
シャトー ラコスト ガルザック
 ※リンク先は現行ヴィンテージです
 
 ボルドーの安ワインには独特の哀愁というか、ブルゴーニュの安物には無い穏やかさがあって割と好き。しかも安くて見向きもされていない。で、こいつは以前に2012年を飲んだ時に結構おいしかった、シャトー・ラコスト・ガルザック。
 
 まず見た目。思った以上に不透明なワインレッド。黒っぽい。ボルドーってこんなだったっけか。で、香りは、小豆を煮たような香りと、少々のピーマン、今回はミントやインクっぽさは感じない。
 
 口に入れると、ピーマンっぽさを帯びた果実味がぐわっと広がった。想定していたよりも果実味と酸味が濃い。でも、上顎部に広がる煙突風味は、いかにもな感じ。ピーマンと溶け合っているようでなかなかに良い感じ。安ボルドーらしい、するすると入っていく感覚は健在で、甘味は控え目、呑兵衛が普段飲むなら、これぐらいスルっとしていて圧迫感の少ないワインのほうが気楽だ。デイリーとして飲むぶんには良いように思った。
 
 ※翌日もあまり姿が変わらず、疲れた身体によくしみる。難しいところがなくてありがたい。このワイン、もう売り切れてしまったけれども、見かけたらまた買おう。新世界系の赤ワインにはない良さがあると思う。