北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1524】Chateau de Meursault Meursault 1er Cru 2007

 
Chateau de Meursault Meursault 1er Cru 2007
 
 このワインは、以前に何度か呑んだ(一回目二回目三回目)、コストパフォーマンスに優れたムルソー一級。「飛び抜けて優れたムルソー」ではないけれども、ムルソーっぽさを楽しませてくれるこのワインが、またもや手に入ったので呑んでみた(2017年4月現在、楽天市場に安めの価格で点在している模様。どこからか大量に流入している?)。2007年産だから、きっとまだまだ現役でしょう。
 
 まず見た目。もう、いかにもムルソーな、普通のシャルドネよりもはっきりと濃い。黄金色っていうより山吹色に近い色調。香りは、初手ではふんわり蜂蜜クッキー一択、そこに、ほんのりと葡萄の気配も感じられて大変うまそう。アンズの気配は感じられなかった。
 
 口に入れると、酸っぱい!香りからは想像つかないほど酸味がしっかりしている。もうちょっとバター系のコクが強いかと思いきや、酸味がはっきりとしている。同じブルゴーニュシャルドネでも、ムルソーじゃなく、マコンを連想させるような酸味がある。ただ、果実味が乏しくて痩せているなんてことはなく、果実味にゆったりとしたところがあって、寛がせてくれる。呑み進めるうちに、いったん香りが弱くなったような気がしたけど、後半、バターとナッツがこみあげてきて、酸味と統合性の高い味わいに幸福な雰囲気に。最後の最後に、力を振り絞ってくれた。