北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1527】Frederic Mabileau Chenin du Puy 2011

 
Chenin du puy 2014 - Domaine Frédéric Mabileau - Saumur Blanc - Frédéric Mabileau
 
 今日は割と疲れていたので、酸味の強そうなワインが欲しくなった。視界に入ったのは、本場ロワールでつくられたシュナン・ブラン。
 
 まず見た目。結構きれいな、適度に黄色っぽい白ワイン色をしている。ソアーヴェなんかとは色調は明らかに違って、色調としては、ドイツ産リースリングの酸っぱい系あたりを思い出した。香りは、ゆず、苦味、すだち、なんだけど、これだけではうまく言い表せない。なんだろう。
 
 口に含むと、初手ではアッサリとしたテイストながら、すぐにコクのあるワインだと思った。ふくらみがしっかりしていて、酸味があってもシャープとは言えない。酸味は強いのに中肉中背、白ワインとしては筋肉質なワインだと思う。そういうワインだけど、なにせ酸がしっかりしていて純度も高いものだから、疲れた体にばっちり染みわたる。うまく言い表せない香りはなんだろう……パラフィンや、ヨーロッパでつくられた石鹸の香りが混じっている感覚か。およそ飲み物とは思えない香りが混じっているんだけど、なかなかに香り高く面白い。味に蜜っぽさも入ってきて、シンプルにおいしくもある。シュナン・ブランなのに人懐こいワインで、バランスにも優れていると感じた。