北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1539】Domaine Vincent et Denis Berthaut Fixin 2012

 
フィクサン (フィサン)/ドニ ベルトー
 
 このワインは、割とお買い得感のあるフィサンの作り手の村名フィサン。ただ、2009年産が駄目になっていたことが一度あって、今回は割り切って早飲みしてみることにした。ちなみに、前々回はおいしかった模様。
 
 まず見た目。ちょっと茶色がかった、とても濃くて黒っぽいブルゴーニュ赤の色。光を透過すると輝きは一応あるんだけど、色調は明るさやクリアさより、暗さや濃さを思わせるものがある。香りは、「濃い」チョコレートの香りとダークチェリー系の香りがむんむんと持ち上がってくる。おいしそうだ。
 
 口に含んでみると、口当たりは柔らかくてほんわり、そこにコーヒーのようなコクと少しアセロラがかった果実の味がした。先日のモレ・サン・ドニ一級アセロラっぽさと共通点があると感じる。
 
 で、飲み進めるとサクランボっぽい酸味が全面に出るようになり、酸っぱいワインという雰囲気が。そこに森の下草やジビエのような香りも加わって、マイナー村名ワインとしては出色の自己主張をしていて良いと感じる。ついつい呑んでしまった。