北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1545】Prunotto Barbera d'Alba 2014

 
プルノット バルベーラ・ダルバ
 
 見た目は、暗めのワインレッドながら、透明度と幾らかの明るさがある。有名品種でいえば「ピノ・ノワールの一番暗いぐらいの部類」にみえる。香りを確かめると、ちょっと酢酸を連想させる酸っぱい匂いを伴って、クリーミーな線香風味が来た。しばらくすると、酢酸っぽさが薄れて梅っぽい酸っぱさが増したような。
 
 口に含むと、うわっ酸っぱい!酸味が強いんだけど、香りと同様、酢酸、あるいは穀物酢を思わせる酸っぱさを伴っていて「きつい」。その後に、梅とブラックチェリーを混ぜたような、あるいは、最も酸っぱい年のブルゴーニュ平格赤のような、果実味のきついところがキューンと来る。それと、イタリアワインでは滅多にないことなんだけど、「日本でつくられたワインにありがちな麹っぽさ」に近い感覚があって、これもイタリアワインとしては違和感がある。重くてだるいワインではないけど、飲みやすくはない。
 
 ただ、肉料理やパスタやグリッシーニと合わせると、スイスイと入るワインに変わる。テーブルワインとして飲むならいいけれど、価格を考えると、もうちょい頑張って欲しいところ。いろいろイマイチ。
 
 ※翌日は、あの酢酸めいた苦しい感じが緩和されて、口当たりが滑らか。梅風味が梅キャンディ風味に変わってだいぶおいしくなった。日本産ワインっぽさは若干残存。これ、一体なんなんでしょう??