アルジオラス ペルデーラ
このワインは、以前に飲んでおいしかった記憶のある、サルディニア産のワイン。抜栓してすぐから、翌日にかけて十分おいしいワインだったと記憶している。はたして今回も大丈夫か。
まず見た目は、透明度の低い、かなり暗い赤ワイン。香りは、初手では梅系お線香っぽかったけれど、すぐにおはぎや草餅のような、和風の甘い香りが混入してくる。その奥に梅ジャムみたいなニュアンスも。初手でこれだけ香りが来れば十分。
口に入れると、コクのあるしっかりとした口当たりの次に、梅ジャム~梅お線香じみた梅系の果実味が鼻腔をかけあがってきた。酸味はほどほどで、タンニンはそれなりあるけれども口当たりが良く、バサバサ感は気にならない。
で、今回は、フランス・ローヌ地方のジゴンダスや、イタリアはヴェネト州のアマローネもかくやというような、ギュッとした果実味がミルキーな口当たりを伴って立ち上がってきて、人をたぶらかすような甘さを伴ってもいる。それでいて堕落するほどでもなく、思ったよりも品が良い。やはり狙い目か。
※翌日になると、香りの集中力が一層高まって、お香を炊いているかのように突き抜ける香りになってきた。エキゾチック!良かったです。