ラピエール モルゴン 現行ヴィンテージ
このワインは、以前にもおいしいと思って買ったモルゴン。ただ、室内に一日置き去りにした時間があったので、痛んでいるかもしれないと思ってあけてしまうことにした。
前回同様、樹脂を蝋のように固めたものを取り除いたんだけど、今回はちょっと手間取りました。
さて、四苦八苦してようやく抜栓、それからちょっとだけ放置してからの様子見。
色は暗くて少しだけ青紫色っぽいワインレッド。ピノ・ノワールっぽくはないけれども、そこらへんのボジョレー・ガメイ系にありそうな明るい感じでも無い。香りは、いきなり腐った切り株のような匂いがどんと来る。亜鉛のサプリメントみたいな匂いや古本の匂いもする。
口をつけてみると、酸味が勝っていて、やはり暑さによる悪影響を受けていると思わずにはいられない。なんというか、酸味に痛めた玉葱みたいなニュアンスが混じっていて、悪くなっているっぽいのだ。
それでも、飲み心地の良さと、この軽金属めいた独特のミネラルが魅力的で、相当に美味い。玉葱っぽささえなければ、一体どれほど良かっただろうか。
※二日目。なんと、前回のような抹茶ソフトクリームのような風味がグッと増して、大変バランスがとれた姿に。大幅に向上、こちらは風味絶佳、たいへん満足なひとときに。