北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1588】Maison Leroy Meursault 1999

 
メゾン ルロワ ムルソー
 ※リンク先はヴィンテージが異なります。
 
 ちょっと疲れた日に、このワインを。
 
 まず見た目。もう、山吹色とオレンジ色の中間ぐらいの、熟成をきわめたムルソーという感じ。まさに、ザ・ムルソー
 
 ところが香りはそうでもない。蜂蜜クッキーがあまり匂ってこずに、最初はアンズのような香りが漂う程度で、そんなに感銘を受けるほどでもない。
 
 口をつけてみると、ふっくらとした、充実度の高いワインながら、果実で押すでもバターで押すでもなく、やけに禁欲的、というか節制がきいている。ただ、節制のきいたなかで、蜂蜜クッキーや爽やかな風味やアンズなどが感じられて、変化自体はある。
 
 自社生産でなく買い取り生産モノだからか、それともムルソーとはいえ村名だからか、それともルロワというメーカーが節制と品性第一のせいか、もうちょっと迫りくるものがあったらいいなあと思った。上品にまとまっていて、円満ではあるんだけど、ちょっと小粒ではあった。