北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1598】Kumala Cabernet Sauvignon Shiraz 2015

 
クマラ カベルネ ソーヴィニヨン シラーズ 2015
  
 安ワインが手許になくて、けれども安ワインが欲しい。そんな日に、急きょ調達してきた南アフリカ産のワイン。この、とかげマークのメーカーは、お値段以上の良い安ワインを売っていたはず。今回はどうでしょう。
 
 まず見た目。意外と透明感があり、カベルネ・シラーズにしては黒っぽくない。いくらか青色がかっていて、グラスのへりが少し光っている印象すらある。香りは、あまり元気がない。果実味を予感させる匂いと、プラムや木工ボンドのような匂いはあるんだけど、あまり匂い立ってこないし、単調ではある。運んだ当日に抜栓したのがいけなかったか。
 
 口をつけると、甘味がかなり強くて、あたかもマジックを舌で舐めたような味が口のなかに広がった。雰囲気として「マッキーのような」やつがある。タンニンはそれなりだけど攻撃的というほどではなく、赤ワインとしては初心者にもわかりやすい構成。なんだけど、やはり「マッキーのような」、石油化学製品っぽい雰囲気を伴っていて、なんだか不思議ではある。個人的には嫌いじゃないけど、こういうのを嫌う人もいるような気がする。
 
 ※二日目は、昨日の不思議な雰囲気がなくなって、普通の安くて濃いワインになった。初日のほうが印象深かった、というのも安ワインらしいところではある。