北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1602】Willy Gisselbrecht Riesling Vin d'Alsace 2015

 
アルザス・リースリング ドメーヌ・ヴィリー・ギッセルブレヒト
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 このワインも、アルザスの格安といって良いメーカーのリースリング。価格からいって、多少の欠点はあっても、とりあえずリースリングしていて、アルザス産っぽければ合格かなと思えるもの。果たしてどうでしょうか。
 
 まず香り。くぐもったような感じではあるけど、蜜のような感じが第一に、その後ろから、辛口リースリングにありそうな、緑色の台所洗剤系の香りがこみあげてくる。ぎりぎり合格といったところ。見た目は、リースリングらしい、黄色っぽさ~黄金色っぽい感じでこれはなかなか綺麗。
 
 口に含んでみると、すがすがしいグリーンな風味が口に広がる。ちょっと石灰岩っぽいゴワっとした感じを帯びていて、苦みの多寡まで考えると、イタリア、特にサルディニア島のヴェルメンティーノ種(の安いやつ)と勘違いしそうなところもある。心配した臭みなどは感じられず、けして典雅なリースリングではないけれども、さっぱりとしていて、蜜の風味とグリーン系の風味が割と調和がとれていている。ところが、飲み進めると酢酸の風味が強くなってきて、急にバランスが崩れてきた。半分二日目に残すけれども、これは駄目かもしれない。
 
 ※二日目。飲み始めは、やはり、すっきりとしていてグリーン系、まさにアルザスの安い白ワインの長所が存分に出ている感じ。ただ、飲み進めるとやはり酢酸が勝ってきて興を削がれてしまう。グラス一杯ならそれなりの評価でも、時間が経つとめっきがはがれてくる感じ。価格帯を考えれば、そこまで求めてはいけないのかもしれないけれど。