北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1618】Chateau de Meursault Meursault-Charmes Premier Cru 2009

 
シャトー・ド・ムルソー ムルソー1er・シャルム [2009]
 
 今日は、ちょっと良いワインを呑んでみようと思い、こいつをあけてみることにした。ムルソーのなかではお手頃価格帯を出しているメーカーの、名前付き一級。名前無し一級は手頃な価格とおいしさでリピートしていたけれど、名前付きは今回が初めて。
 
 まず見た目。まさに黄金、黄金色の白ワインだ!山吹色とも言える。そして粘性度が高いのか、あしが長い。
 
 香りは、「雨の日の蜂蜜壺」。高級なブルゴーニュシャルドネにありがちな、大理石のような雰囲気を帯びていて、そこに少しだけアンズ系の香りも混じっている。甘い匂いに憂いを伴っているのが、非常に頽廃的で楽しみな感じがする。比較試飲用にもってきたルイ・ジャドの平格も頑張っていたけれども、やはり次元が違う。
 
 口に含むと、色彩に相応しい、まったりとした口当たり。とろけるような果実味、バター、飲み心地の充実感、それをとりもつのに必要十分で、出しゃばるところのない酸味。ミネラリーではないんだけど、キュキュっとした飲み心地が長く喉に残るのもうれしい。これはたまらない。平格ブルゴーニュが、溌剌とした風味を魅力としているのに対して、こちらは円熟した、シャルドネの奥深さを見せつけてくれて、とにかく包容力がある。ずーっと飲み続けられたら、どんなに良いだろうか。
 
 ※二日目。初日よりも、ゆったりとした包容力が目立ち、ニュニュっとしたミルキーな口当たりを感じる。酸味が勝つ、などという雰囲気はみられず。2日目のほうが総合力は上なのでは。