北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1629】Argiolas Iselis Rosso 2013

 
アルジオラス イセリス ロッソ 2013
 
 
 このワインは、いつもお買い得なアルジオラスの赤ワインの上位種。品種は土着のモニカだけど、ちょっと値が張って3500円ほど。さて、どんなワインなんでしょう。二日目重視で初日はあまり飲まない方針で。
 
 グラスに注ぐと、不透明で、ちょっとべとべととした液体。赤茶色で黒っぽい感じがする。香りは……もうもうとしたチョコレートバニラ。これは、モニカに樽を相当に使っているんじゃあないでしょうか。ハチミツクッキーのような香りもする。
 
 口に運ぶと、モニカらしい、ちょっとした苦みと、酸味を帯びているけれども人懐こい甘味が来た。コクがあって、バニラの香りとはまあまあ良い愛称をみせている。それでも、時間が経つにつれて、バニラの覆いの内側から、もっと酸味があって生き生きとした果実味と香料めいたオリエンタルな風味が立ち上がってきた。ということは、このイセリスというワインより割安のベルデーラのほうがモニカの本態をよく表しているように思える。もちろん、これはこれで悪いものではないのだけれども。
 
 飲み進めると、ジャムのような濃い風味や香料が優勢になってきて、そこにバニラとチョコレートの風味が混じるから、えらく豪勢。ベルデーラのほうが好みだけど、なるほどこいつはこいつで面白くつくられているんだなというのはわかった。
 
 ※二日目は、昨日よりも果実味のフレッシュネスが強く感じられるようになった。オリエンタルな香り、シダ植物のような香りも伴っている。バニラとチョコが引っ込んだけど、こちらのほうが好み。でもまだ1/3以上残っているので明日も楽しみだ。
 
 ※三日目。唐突にワインが死んでしまった!酸味が強まって香りが平板に。このワインは二日できっちり飲み切ってやらなければならないやつだったらしい。