北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1631】Tezza Valpolicella Ripasso 2014

 
ヴァルポリチェッラ ヴァルパンテーナ スペリオーレ リパッソ 2014 テッツァ
  
 今日は夕食が終わった後に何か一杯、けれども高級なやつを飲んでみるほど勇気も元気も無い、という気分。じゃあ何をぼんやり飲もうかと思って箱を開けたら、ヴェネト州の高級ワイン・アマローネの出涸らしワイン、リパッソが出てきた。リパッソは二日目においしいことが多いので、初日、ちょびっと味見する気持ちでいってみることに。
 
 まず見た目。なんだかやけに紫色だなー。暗いワインレッドで不透明なんだけど、妙に蛍光塗料めいたテカりがあって不思議な感じがする。香りは、もうもうとしたアルコールの匂い、それから黒系果実のジャムを思わせるごつい果実の匂いとできたての木工家具のような匂いがする。この価格帯のワインとしては嬉しいことに、初手から苔むした匂いを伴っていて雰囲気がいい。
 
 口に入れてみると、やはり木工家具の匂いが強い。ってことは樽系の仕込みがキツいんだろうか。そこから口のなかいっぱいにジャムの風味が広がって、アマローネの出涸らしだけあってか、苦みもしっかりと伴っている。木、ジャム、苦みの調和がいまひとつで、荒削りではあるけれども、「ぷちアマローネ」としてはなかなか。
 
 そうこうするうちに、ビーフジャーキーのような匂いが混じってきて、意外なほど踏ん張ってきた。これも、「ぷちアマローネ」としては頑張っている感じ。たっぷり明日のぶんを残して楽しみに就寝することにした。
 
 ※翌日は、ジャムの甘みがより強く出るようになって、ジューシーになった。ビーフジャーキーは少し弱くなったかも。これもこれで楽しめた。