北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1638】Lunera Monica di Sardegna 2014

 
ルネラ モニカ 2014
 
 見た目はごく普通で、透明度そこそこの赤ワイン。若干、オレンジ色側にカラースペクトルがあるかもしれない。香りは非-梅系線香の香りと香料のようなややこしい化合物を思わせる匂いがする。ジャムというよりエキス。そこに、ミントとはちょっと違う、薬草っぽい臭いがするような気もする。概して、おくすりっぽい雰囲気だ。
 
 口をつけてみると、なんだか的の定まらない土っぽい風味が口に入ってきた。もちろんワインらしい果実味はあるし、前述の香料を思わせるやつも入ってくる。ただ、このワインに伴っている土っぽさは、ブルゴーニュやキアンティクラシコやクリュ・ボジョレー(のモルゴン)なんかで出会うタイプとは全く別物で、「土砂」とか「砂岩」と言いたくなるような、独特の雰囲気がある。ネットでちょっと調べてみると、いろんな感想が書かれているけれども、そのなかではカンゾウ系の風味があるって意見には割と賛成かもしれない。高価なワインのオーガニックさとはちょっと路線が違うながら、面白くて土っぽさがあって独自の世界になっている。アルジオラスが作っている優れたモニカ二種には及ばないけれども、モニカという品種についてますます好きになる一助にはなった。モニカ、やっぱり狙い目です。
 
 ※翌日も、おおむね美味いワインのままだった。価格帯を考えれば健闘していると思う。1800円ぐらいしてもおかしくないと感じた。