北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1668】Maison Leroy Bourgogne Rouge 2003

 
メゾン ルロワ ブルゴーニュ 赤
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 続いて飲んでみたのは、ルロワが作っている平格の赤ワイン。平格とはいえ、15年の歳月を経ているし、2003年はわりかし丈夫なので楽しみにしてみた。
 
 まず色。あまり濃くない赤ワイン色で透明感が高い。このあたりは、平格のブルゴーニュ赤として矛盾しない。香りは、いきなり香木~腐った切り株系。挑みかかってくるようなにおいではない。果実やチョコレートが匂い立つっていうより、発酵して香木~腐った切り株系にシフトチェンジが完全に終わっているような。平格でもここまで匂うのか。
 
 口に運んでみると、とても軽いワイン。果実味はこの時点ではあまり感じられず、平格の時間が経ったワインとしては、いくらかタンニンが残っている。とはいえ、それほどの渋みでもない。舌のちょっと奥にワインを転がしてゆっくり飲むと、このワインの香りが長く口のなかに余韻として残る。さすがのルロワか、穏やかでつっかかってくるところが無い。円満なやつだ。
 
 飲み進めると、果実味がしっかりとしてきて驚かされた。まだ果実味が残っているのか!きれいに熟成したワインだけど元気さの片鱗が口に残る、なかなかのワインだった。決して派手なワインじゃあないけど、隙の少ない仕上がり。平格としてはやたらよくできていて、さすがルロワおばあさんのワインといったところ。