北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1673】Golan Heights Winery "Yarden" Galilee-Galilaa Chardonnay Organic 2015

 
ゴラン ハイツ ワイナリー】 ヤルデン シャルドネ オデム [2015]
 
 このワインは、いつもおいしくて贔屓にしている、イスラエルゴラン高原シャルドネ。ただ、今回は「オーガニック」を名乗っていて少しだけ値段が高い。まあ、いつものやつぐらい美味しければ十分価格に見合っているので、期待せず抜栓。
 
 まず見た目。濃い!山吹色、蜂蜜のような見た目。普通のヤルデンもまずまず濃いが、もういっちょ濃い感じ。香りは、いきなりフルーツポンチ。もともとのヤルデンよりもフルーツポンチ度が高く、ローソクのような揮発臭を帯びている。シャルドネのなかでも、すんごく甘い匂い。樽~バニラ系の匂いはあまり感じられない。
 
 口に入れると、まずバターっぽさを帯びた甘味が。バター、です。つまり濃い口系のシャルドネ。普通のヤルデン同様、石灰岩のような鉱質風味がしっかりしていて、それがシャルドネの酸味と結びついて清々しさを忘れていない。キスラーのダットン・ランチなどに比べると立体性がやや少ないかもだけど、価格を考えれば十分すぎるほど立体的なワインでもあり、なにより、石灰岩系の風味を帯びた酸味が個人的にはすごく嬉しい。こういう作風は本家・ブルゴーニュシャルドネよりもイタリアの一部白ワインに似ていて、両方の好きな部分の良いとこどりになっていると感じる。それとクッキー!凄いクッキーが迫って来る!こんなに美味しくて本当にいいの?
 
 まことに素晴らしいワイン。もう、我が家の「標準化されたシャルドネ」は、これと通常クラスのヤルデンとをそれぞれダース買いでいいんじゃないか。
 
 ※二日目。あいかわらずリッチ。でもって、少し胡椒や香辛料を思わせるエキゾチックさも感じられる。これは、グラスを変えてしまったせいもあるかもだけど、旨かった。