北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1692】Chateau Troplong Mondot 1988

 
シャトー トロロン モンド 2010
 
 で、サンテミリオン第一特別級のシャトー・トロロン・モンド、1988。凄いムルソーの後なのでちょっと霞むかもしれないけれども、ともかくやってみる。
 
 まず見た目。わりと赤茶色っぽい色彩。香りは初手からピーマンが飛び込んできて、そこに若干香料っぽさを伴っている。でもって、精気がある。(ブルゴーニュでいえば)ダンジェルヴィーユからしばしば感じるような精気。これはうれしい。
 
 口をつけると、まだまだタンニンがあって酸味もあるようなやつ。香料っぽさとピーマンっぽさが混じってか、石膏のような香りがすることもある。飲み進めるにつれて、口当たりの穏やかな雰囲気になってきて、メチャメチャ飛ばしているわけではないけれども、このワインなりに辻褄が合って端正な雰囲気になってきた。最初はピーマン飛ばしすぎと感じていたけれども、節度のあるところに落着してボルドー然とした気持ちになれた。