北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1699】Georges Lignier et Fils Morey-Saint-Denis Premier Cru Clos des Ormes 2013

 
ジョルジュ・リニエ モレ・サン・ドニ 一級 クロ・デ・ゾルム
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 グラスに注いでみると、赤茶けた、それでいて色の薄い、いかにもブルゴーニュのちょっと古い赤ワインでございという風采。香りは……アセロラっぽいやつとチョコレートが立ち上がってくるけれどもちょっと弱い。おまえ、それでも一級か。
 
 ところが口に入れる段になるとローソクが匂い立ち、味はこってり、それでいて重さを感じさせない構成。アセロラ&チョコを基調にしつつも、香しさがあってタンニンとの調和がすごい。チョコミルクとオーガニックな野菜ドリンク的な何かと少しばかりざらっとした舌触り。凄いワインではないとしても、なかなか美味い飲み物じゃないか。
 
 しばらく待つと、香料のかぐわしさが加わってきて、それでいてダレず、軽やかな姿を維持している。それと、果実味が熱を帯びてきて、蜂蜜も炸裂するようになってきた。このあたりは、コート・ド・ニュイのなかでは相対的に安物といえど、たいしたもの。それと、もしかすればこのボトル、飲み頃が迫っていたのかもしれない。一応半分を明日に残してターンエンド。
 
 ※翌日は、全般に小柄になってしまった感はある。蜂蜜が弱い、香料が弱い、などなど。初日で飲んでしまうべきだったのかも。