北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1712】Louis Picamelot Bourgogne Mousseux Pinot Noir Sec (N.V.)

 
ルイ・ピカメロ・ブルゴーニュ・ムスー・ピノ・ノワール・セック NV
  
 このワインは、ブルゴーニュ地方でつくられた赤ワインのスパークリング(しかもほんのり甘い)という不思議なワイン。ただ個人的には気に入っていて、夏に飲むにはとてもいいんじゃないかと思ったり。哀しいことに少しずつ値上がりしていて、現在は2200円ぐらいになってしまった。どうせなら味も良くなっていて欲しいけれども。
 
 今回はリーデルのソムリエグラスにそそいでみた。見た目は、他のピノ・ノワールの赤ワインとあまり変わらないか、やや明るい色。泡はまずまず盛んで、微発泡というほどでもない。香りは、グラスのおかげか、初手で赤色果実っぽい香りがぶわっとまき散らされて、そこに、意外にもガメイ種を思わせるチープなさくらんぼ菓子のような匂いが伴っている。これ、ブラインドだったら「ボジョレーの泡」って答えてしまいそう。
 
 口に入れると、かなり苦みとタンニンが強く、そこに泡のツブツブ感が伴う感じ。前に比べると甘味が少なく感じられて、ピノ・ノワール種としても重いしいワインと感じられる。けれども飲み進めるとやはり甘味が前に出てきて、この品種としては異様にふっくらとした、包容力のあるワインと感じる。貴族的でも、複雑でもないけれども、くつろげる飲み心地で「おいしさ」は抜群。いいワインだと思った。