マルセルラピエール モルゴン
※リンク先はヴィンテージが異なります
久しぶりに、ラピエールが作ったクリュ・ボジョレー(モルゴン)をやってみることにした。前回はイマイチだったけれども基本的には信頼している品物。
まず見た目。赤茶色の液体で、あまり青みがかった感じがない。このあたりは、先日のドルーアンのモルゴンとよく似ている。香りは、漆喰のような揮発臭とチョコレート、その奥からボジョレー系らしい、チープな駄菓子のような匂いがする。
口に入れてみると、漆喰の風味を伴いつつも、ボジョレーらしい、ほっこりとした穏やかな味が広がる。漆喰の匂いがとれてくると、ボジョレーはボジョレーでもモルゴンらしい、アルカリ土類金属の風味、それと苦みを帯びたこってりとした味わいが込みあがってくる。やがて、抹茶のような深い風味がもっこりと持ち上がってきて、抹茶ミルク-ボジョレーとでも言うべき境地に。ミネラルも豊かで風味絶佳、やっぱり良いワインです。価格を考えれば信じられないほどよくできたワイン。ボジョレーという理由で敬遠されているおかげで、大変お買い得。
※翌日は少し酸味が気になるようにはなったけれども、緑茶っぽさ、森の腐った切り株のような風味は一層強くなった。翌日のほうがワインとしては面白い。