北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1717】Saint Cosme Little Basket Press Red (N.V.)

 
サン・コム・リトル・ジェームス・バスケット・プレス・ルージュ
  
 約一年ぶりに飲む、ローヌのジゴンダスがおいしいサン・コムの量販品ワイン。でも、おいしかったと記憶している。
 
 まず見た目。かなり不透明の赤茶色のワインレッド、カベルネなどに比べると茶色に色彩が寄っている。香りは、煮詰めたジャムと鼈甲飴の匂い、あとはザラメなんかを思い出す。「黄色っぽくて甘いお菓子」の雰囲気がある。そこに、いくばくかのお線香の香りもあってうまそう。
 
 口をつけると、お線香系の香りが先行、果実がたっぷりでジャムっぽく、けれどもお線香系の、ちょっとトーンが高くて揮発系の風味がしっかり寄り添って過度に堕落していはいない。あと、ベーコンやジャーキーの風味がちょっと宿っている。このためか、肉っぽい飲み心地があり、単体ですらおなかが膨らみそうだ。ローヌのデイリーワインとしては満足できる出来栄えだった。
 
 ※二日目は、やや酸味が強まり、腐葉土系の香りが強くなったけれども概ね同じ。おいしくいただけた。