北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1579】Domaine Michel Lafarge Volnay 1er Cru 2009

 
ミシェル・ラファルジュ ヴォルネイ プルミエ クリュ 2009
 
 まず見た目。ヴォルネって、一級でも色が薄い。とても明るく、透明感のあるワインレッド。香りは、一瞬、アセロラっぽいかなと思ったけれども、深いチョコレートに変わっていく。赤系果実、という点では先日のプス・ドールの同じくヴォルネ一級と共通しているけれども、こちらのほうがチョコレートの押し出しが強い。
 
 口に含んでみると、チョコレート風味がしっかり。ふっくらとしたタンニンとチョコレートを伴いながら、たっぷりとした果実味がのどを滑り降りていく。若干、前回に比べると年を取った印象は否めないけれどもまだまだ現役。しばらくすると、雨上がりの森のような香りが籠ってきて、愉しみな雰囲気になってきた。
 
 ※二日目。森っぽさはあるけれども、息切れしている感がある。底のほうに、ピノ・ノワールにしては澱があったところをみると、このボトルは若干保存状態が悪かった可能性があるので、くたびれていたのかもしれない。前回に比べると、ちょっと物足りない感じだった。

【1578】Dog Point Vineyard Sauvignon Blanc 2016

 

 
 このワインは、ニュージーランド産のソーヴィニオン・ブラン。品種的にはあまり好きではないけれども、夏の暑い時期には涼しげで合っていると思うので、夏のうちに呑んじゃうべく抜栓。
 
 まず見た目。とにかく白っぽいワイン。透明というより「白っぽい」。僅かに緑色がかっているかもしれないけれども、ほとんど無いようなもの。香りは、初手できたのは「おしっこ」。ハーブや白桃もあるけれども、それを凌駕する「おしっこ」系がきつい。ソーヴィニオン・ブランの難しいところが来た感じ。
 
 口に入れると、白桃っぽさ、フルーツポンチっぽさが口のなかに大きく広がった。それとハーブ&おしっこ。非常に潤いがあるのはいつものこととして、こいつはソーヴィニオンブランにしては肉厚というか、空洞感があまり無い。フルーツポンチの余韻がとても長く続く。くせのあるワインなのは否めないけれども、得るものもなかなかにあるワインだった。
 
 ※二日目も、基本的には爽やかで飲み応えもあるワインなんだけど、おしっこ系のきつさは常に付きまとっている。そのあたりも含めてトロピカル、と言う人もいるのかもだけど、自分の得手ではないなー。
 

【1577】Santa Carolina "Santa by Santa Carolina" Cabernet Sauvignon/Syrah Chile 2016

 
サンタ・カロリーナ“サンタ”
 
 このワインは、料理用に買われたチリ産の赤ワイン。試飲だけはしてみようと思い、ちょっとわけていただいた。
 
 まず見た目。品種と産地から想像されるほどには濃く無く、暗いながらも透明度が感じられる。シラーがたっぷり入っているためか、あまり青紫っぽくなくて、赤黒い印象を受ける。香りは、木材と梅がぶわっと来た。おがくずのような香りさえある。
 
 口に入れると、甘さ控えめで節制が整っているところは若いカベルネ譲り、果実味がじゅくじゅくしているところはシラー譲りな感じ。それでいて、まだ熟していないサクランボやトマトを思わせるところもある。タンニンはあまりきつくない。甘味を期待しない限りは、意外と良いワインでは。凄いワインには程遠いけれども、食事には合いそうな雰囲気。ちょうど、ミシェル・ラファルジュの平格ブルゴーニュが残っていたので飲み比べると、品種の違いはさておいても、さすがにあらゆる点で劣ってはいるし、どちらもオーガニックな香りはあるんだけど、こちらのほうが野暮ったい。でも、こんなのは比較対象が悪いわけで、飲めない安ワインには程遠く、しばらく置いてからもう一杯飲んでみると、いくらか甘味も出てきて善戦しているとは感じた。
 

【1576】Domaine Michel Lafarge Bourgogne Pinot Noir 2013

 
ミシェル・ラファルジュ ブルゴーニュ・ルージュ [2013]750ml
 
 夏も暑い盛りになると、赤ワインよりも白ワインを選びたくなってしまう。でも、今日はさっぱりとした赤ワインを選んでみたかったので、ブルゴーニュ平格を連れてきた。このミシェル・ラファルジュの平格は、前回は2012年産を飲んでいて、その時は結構好評価だった様子。はたして今回は。
 
 まず見た目。まさに朱色のワインで、そんじゃそこらのピノ・ノワールでもこうはならないだろうというような。かなり赤く、明るい。香りは、初手ではイチゴミルクがむんむん。その奥から、新鮮で高そうな苺、それとお香が僅かに。
 
 口をつけると、香りよりは桑の実やアセロラっぽいフレーバーと感じる。飲み心地は軽いけれども、薄いとは感じず、軽いところでまとまっている。飲み進めるにつれて、果実味がしっかりしてきて赤い果実の風味が俄然前に出てきた。香りにも、ほんのり桐箱のような感じが漂ってきて、なかなか良い雰囲気。凄いワインとは思えないけれども、なかなかしっかりしている。明日はどうなっているんだろう。
 
 ※二日目、ちょっと飲んだ限りでは果実味豊かな、わかりやすい調子になっていた。赤い果実の淡い雰囲気より、濃い雰囲気を連想するような。
 
 ※密封容器にわけておいたやつの三日目。初日の良いところはそれほど失われていなかった。
 
 
 
 

【1575】Los Vascos Sauvignon Blanc 2016

 
ロス・ヴァスコス ソーヴィニオンブラン
 
 今日は暑い海水浴の後、出先でのワイン。選んだのはチリ産のソーヴィニオンブラン。前回2014年産はまずまずだった模様。
 
 まず見た目。かなり薄く、緑色がかった白ワイン。ソーヴィニオンブランとして矛盾しない感じ。香りは、今回は黄桃というより白桃+メロン+ハーブがほんのり。以前よりもさっぱりとしているように感じられる。
 
 口をつけてみると、白桃&メロン水という感じ。ライチもあるかも。この品種にありがちな、ハーブっぽいクセみたいなものや、トロピカルフルーツのアクの強さみたいなものが少なくて、とにかく飲みやすくて爽やかなところが強調されているような。でも海で動き回った後にみんなで呑むにはおおよそ良かった。
 
 

【1574】Gran Livenza Cava Brut (N.V.)

 


 暑い日のとりあえず飲みとして、今日はスペイン産のカヴァを。
 
 グラスに注ぐと、思ったよりも金色っぽくて泡立ちが良い。ゆっくりと……とはいかないけれども、泡がたっぷりと立ち上ってくる。香りは、抜栓時に漬け物の匂いがプーンとした後は、カヴァにありがちな、ちょっとラムネめいた雰囲気を伴った軽い香り。
 
 口に含むと、香りに相応しい、えらくラムネじみた、いや、ソーダか、ソーダに近い風味。もちろん甘さは控え目で、やがて夏蜜柑に近い爽やか&あっさり系のシトラスに変わっていく。軽い飲み口ながら、キンキンしたいやらしさもなく、苦みもほどほどにあって意外といけている。シャンパーニュに肩を並べるようなものではなく、いかにもカヴァらしいワインだけど、悪いスパークリングではないと思った。