北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0006】Veuve Cliquot La Grande Dame 1998

 ノンヴィンテージのイエロークリコに続いて、今日の本命、クリコのボスキャラ、ラ・グランダムへ。自分じゃなかなか買う勇気の出ない品物です。ごちになります。
 
 
 ヴーヴ・クリコ グランダム
 
 
 開栓して注ぐと、イエローラベルには希薄だった、リンゴと蜂蜜と葡萄を足して3で割ったようなすごい匂いがフワーッと漂う。シャンパンでもここまで匂うもんだったっけ?バーモントカレーのCMを即座に連想してしまった。口に入れて、もっとびっくり。甘みと苦みがごちゃ混ぜ。ワインの味を喩える語彙が、複雑怪奇なものになるのも無理はないという感じ。甘すぎず、苦すぎず、辛すぎず、酸っぱすぎず。それでいて、口腔内に後味がたっぷりへばりつくような感覚。それがまた、まろやかでもある。高いだけあってなのか、すごく凝った味で、繊細さをゆっくり検討することができる。飽きる余地が無い。N.V.にはなかった「ゆっくり感」。
 
 何年か前に、Krugのヴィンテージ*1を呑んだ時には、「これがこんなに高いのは、今の俺にはさっぱり理解できん」「Krug、風味キツすぎて俺にはまだ早い」と思った記憶があるけど、このシャンパンなら凄いと感じる。初心者の自分でも、はっきり分かる。同じ会社のN.V.を呑んだ直後というのもあってだろうけど、うへえとんでもないシャンパンだ。泡も勢いがあって、キメも細かく、フルートグラスの上のほうに来ると結構立派な泡立ち。色合いも、N.V.より一回り濃ゆくみえる。
 
定価レベルで14000円ぐらいまで下がってくれれば、年に一回ぐらいは自分でも購入したいかも。でも、今の定価だとX-boxが変えちゃうんだよな。ゲーオタ的には、すごく勿体ない気がする。俺は今、X-boxを呑んでるわけだ。すごい旨いけど、ちょっとしんみりしてきた。すごく呑みたいけど、値段が…。