ドゥーカ・ディ・サラパルータ
"パッソ・デッレ・ムーレ"
今週は、思い切って二日連続で赤ワインをあけることにした。一本目がかなり旨いワインだったので、それに一方的に負けすぎないワインをと思い、個性の強いネロダヴォラ100%の赤ワインを選択。よっぽどのことがない限り、これなら非道い目に遭わないだろう。
開栓時にはあまり香りが来なかったものの、グラスに注ぐと、トスカーナワインとは明らかに異質な、花の匂いやインクの匂いに喩えたくなるような、そういう葡萄酒の香りが漂ってきた。もちろんこれは褒め言葉で、非常にワクワクした状態で呑みはじめ。
味のほうも一本目とは好対照で、渋みはかなり控えめ。苦みに至っては殆ど感じなかった。味は非常にジューシーで、余韻も割と葡萄じみている。じゃあ単調な味かというとそうでもなく、花やインクを連想させる強い香りや土っぽい香りが混じっていて、それなりに複雑。重厚というよりは、情があついという感じ。2000円ちょっとの価格帯としては満足できる一本だった。
ネロダヴォラのワインは、これで2本連続でアタリを引いた格好になる。