北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0028】Veuve Emille DEMI-SEC (N.V.)

 
 ネット上にまともな検索先が無いので、今回はリンクは無し。VEUVE EMILLE DEMI-SECというシャンパンは、安いだけでなくマイナーな部類に入るらしい*1。今回の一本は、近所の酒屋で2900円で売られていた激安な一品。ユーロが安くて不景気なご時世とはいえ、3000円を切ったフルボトルのシャンパーニュに出会う機会はそう滅多にあるものじゃないのでドキドキクマクマ。
 
 色はちょっと薄い色だけど、グラスに注いだ時の泡の量がハンパない。「細かな泡が立ち上る」というレベルではなく、泡がゴボゴボと、嵐のように湧きあがってくる姿に驚いてしまった。後半になっても泡の勢いは健在。
 
 味はDEMI-SECというだけあって、甘すぎない範囲で甘口。ただしどこかしらオテンバな雰囲気で、同じDEMI-SECのヴーヴクリコのホワイトラベル*2に比べるとはしゃいだ味わいというか。貞淑なお嬢様というイメージは浮かばない。とはいえ、安くてもシャンパンだけあってか、発酵食品っぽい香りと味わいが口のなかにしっかり残って、仄かな苦みが良いアクセントになっているあたりは、一本調子なアスティなどとは全然違う。これなら飽きずに最後までいける。むしろ最後のほうは“シャンパンっぽい漬け物的な匂い”がやや目立ちすぎなほどに漂ってきてびっくりした。…やっぱりオテンバだ。
 
 そうは言っても、これだけ安くて(?!)無名(?!)でも、美味しい仕上がりのシャンパーニュ。あとは価格帯がもうちょっと安ければ文句なしなんだけどなぁ…そうもいかないんだろうなぁ…。
 
 

*1:ちなみに、辛口ことBrutのほうは多少日本語サイトが引っかかることは引っかかるが、評価はあんまり芳しくない模様

*2:参考:http://www.veuve-clicquot.co.jp/the_collection/demi-sec/index.php?page=demi-sec