北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0036】Cono Sur Chardonnay 2008

 
コノスル シャルドネ 2008
 
 今日の夕食は、ニンニク・玉葱を炒めたところに白ワイン・生クリーム・アンチョビを加えて処理し、そこに煮ブロッコリーを和えたパスタ。春らしい味わいと色彩で、なおかつローカロリーな一品が完成した。材料として白ワインが必要なので、じゃあこの機会に安物を呑んでしまおうという雰囲気に。なんか最近、料理にかこつけてひたすら安いワインばかり呑んでいるような気がするが、財政的にも助かる。
 
 香りは、夏蜜柑とレモンと葡萄を足して3で割ったような香り。値段を考えれば立派な香りの部類に入ると思う。先日の ピノシャルドネスプマンテに比べると、同じシャルドネでも香りは遙かに強い。グラスから口に入れる寸前ぐらいに、ちょっと違った酸の強い香りが混じってくる気がするが、これを何と呼べば良いのか分からないし、他の(ハズレではない)白ワインでもしばしば遭遇する感触なので、そんなものだろう。
 
 味は、苦みが先行し、酸味はそれほど出張らない。後味は良くも悪くもスッキリしていて、酸味以外の余韻はそれほど残らないけれど、そのかわり、先行する苦みが横幅のある風味豊かな味で、どんどん口に運びたくなる。口のなかに残る酸味を、次のグラスの苦みでミックスすると結構いい感じ。これじゃあガブ呑みモードになってしまうわけだけど、白ワインということもあって、実際、ガブ呑みに。うめー、マジうめー。前述のパスタとの相性も良好。
 
 風邪を引いていたにもかかわらず、最後まで香りが強烈で、どんどん呑みたくなるこの一本に、すっかり元気が湧いてきた。残ったアンチョビをつまみに、あっという間に空けてしまった。コノスルの最安値シリーズはどれもCPが異常だけど、そのなかでは一番好みかもしれず、安く白ワインをガブ呑みしたい時には鉄板だと思う。これから先の暑い季節、思いっきり冷やして何度か呑んでみたいところ。