北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0039】Cotes du Luberon Blanc 2006 (ハーフボトル)

 
 
 http://www.mikuniwine.co.jp/brand/french/cellier_de_marrenon/7584.html
 
 近所のスーパーで叩き売りされていたワインその2。今日もハーフボトル、ローヌ産の安白ワイン、AOC。600円ちょっとの値段。リンク先によれば、“爽やかな花の香りと、控えめな酸味”という、いかにも無難な、安ワインにありそうな売り文句が書いてある。
 
 ところが香りが全く漂って来ない。相当にがんばって鼻をフゴフゴさせて、ようやく柑橘系の香りに気付くか気付かないかの、寂しい開幕。爽やかな花の香り?いやー違うっしょ。
 
 味のほうも、出だしは寂しい限りで、おそろしくペラペラのレモン水みたいな感触…と思いきや、鉱質っぽい感触がけっこう強く、それほど貧困なボリュームでもない。そしてレモングミのような後味が、強く長く尾を引く。香りが無いのは寂しい限りだけれど、味のほうはまあまあ複合的で、飲みごたえの体裁を保っている感じ。
 
 ここまでは良かったんだけど、おつまみとしてハーブ入りのチーズを合わせてみたら、チーズに完全に負けてしまって、一気に安ワインに転落。チーズを控えて暫く待つと元の味が戻って来るけど、チーズがあると完全に押されて空気のようなワインに。こんな調子では、ちょっと味の濃い魚料理にもやられてしまうんではないだろうか?料理を前に出しゃばらないというのは、料理の邪魔をしないという意味では美徳だけど、貧弱といえば貧弱。おつまみも何も無い環境で、一人でチビチビやる分には悪くない一本、ということになりそうだ。