北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0047】Pieropan Soave Classico 2007

 
ピエロパン ソアーヴェ クラシコ 2007
 
 遂に、観光地ヴェネチアに到着。後はもう観光だけなんで、それなら食道楽に走ってみようと思い、ここへ。混雑がヤバそうだったので6:00過ぎに予約無しでも入れますかーとやってみたら、「8:30までに食べるならいいよ」という話でまとまった。魚介の盛り合わせ前菜、イカの墨煮ポレンタ添え、ショウガとハーブと肉のラザニアという軽いメニューで素早く引き上げることにした。それじゃワインリストをみせてください、と頼むと、髭の兄ちゃんは「俺がワインリストだ」と仰る。せっかくなので地元定番、素早く呑めそうなワインを頼むことに。イタリア本国にしてはちょっと高めの、20ユーロ。
 
 慣れた手つきで開栓→グラスに注いでいただくと、はじめはかなり複雑な、草と漬け物と葡萄の混じり合ったような香りが。その後、途中から花のような匂いが目立つようになってきて、ちょっとした変化が楽しめる。
 
 名門ピエロパンだけあってか、スッキリアッサリな酸味のソアーヴェながら、ただ酸っぱいだけでもなく、僅かなコクと苦み、野菜っぽい味わいも感じられて、なかなか柔らかな感触だった。地元料理との相性も素晴らしい。でも、酔いが回ってくるうちに、ただの安いソアーヴェとの区別が段々つかなくなってきた。幸い、後半になってちょっと盛り返してきたから良かったけど。
 
 このあたり、特製ではないソアーヴェの限界と考えるべきか、それとも単に自分の味覚が貧弱と言うべきか。ソアーヴェにしては良い品なんだろう、とは思うが、それなら徹底的に安いソアーヴェに…とか考えてしまうのは貧乏性の故か。あるいはピエロパンのなかでも特製モノを頼めば良かったのかもしれないけど、畑の名前とか、未だ覚えてないしなぁ。