北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0051】Domaine de Roally Vire-Clesse Tradition 2005 (ハーフサイズ)

 
 
 ヴィレ・クレッセ・トラディション[2006]年 ドメーヌ・ド・ロアリイ・AOCヴィレ・クレッセ
 ↑筆者注:リンク先はヴィンテージが2006年で、なおかつサイズがフルボトルです。
 
 家の近くにワイン屋がオープンしたので、偵察しに行った時に買った一本。手頃なイタリアワインが沢山あればいいなぁという願望とは正反対にフランスワインばかり大量に売られていたので、やむなくブルゴーニュの白のハーフボトルを買ってしまった。ハーフサイズで1680円は、我が家で飲まれる白にしては少し高め、ただしシャンパーニュに比べればまだ安い。オンライン上の“うきうきワインの玉手箱”ではフルボトルが2230円で売られているようだが、果たしてどんな味やら。ワインのログを書き始めて以来、ブルゴーニュの白などという偉そうな飲み物は買った例が無かったので、ちょっとドキドキしながら開栓。
 
 コルクを空けると、コルクの裏に白カビと青カビにほんのりとくっついている。おおっ!いい感じだ。グラスに鼻を近づけると、スコーン!と突き抜けるような、漬け物まじりの葡萄刺激臭。もちろん悪い意味での刺激ではない。その後、ヨモギ団子のような匂いが追いかけてきて混じり合って、これまた楽しみな滑り出し。
 
 味も最初の一口で大噴火。濃い!旨い!おいしい!最初はつんざくような、殴りかかってくるような、強烈な酸味と風味、そして鉱質っぽさ。苦みは控えめで慣れてきてやっと判別できる程度だったが、甘みや酸味とも喧嘩せずに仲良くしている。
 
 30分ほどしてくると、キャベツの浅漬けのような香り、さらに奈良漬けのような香りへと変化し、鉱質っぽさが一層パワーアップ。しかも、口のなかの上顎のあたりに酸味の膜みたいなものまで出来上がって、なんだか大忙しな複雑さ。重くてややこしくて楽しい!まさかここまで(良い意味で)訳の分からないワインだとは思わなかった。値段から想像していた味を完全に逸脱していてびっくり。
 
 ブルゴーニュの白って、この調子なんですか?一級畑や特級畑だと一体どうなっちゃうんだろうか?残念ながら、重くてややこしい白ワインは、イタリアワインでは比較的限られた銘柄しか経験したことがない。びっくり。ブルゴーニュ呑まず嫌いはやめて、余裕のある時には手を出してみようと思います。