北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0063】Medici Ermete Querciole Lambrusco Dolce N.V.

 
メディチ・エルメーテ・レッジアーノ・ロッソ・ドルチェ N.V.
 
 美味いメンチカツと肉詰めピーマンをゲットした日は、脂っぽいものに馴染みそうな一本が欲しい。なおかつ、甘口好きの嫁さんでもオーケーなものをということで、ランブルスコが再び登場。今度はメディチ家の末裔の出している一本。価格は940円で購入。
 
 香りが豊かとは言えないが、一応、甘酸っぱいフルーツの香りは確認できる。カビッキオーリのやつと同様、美しいカシス色の深い赤紫色に、カシスムースのような泡がシュワシュワと泡立つ。今回は夏に呑むせいか、グラスには水滴がすぐにつきはじめた。
 
 味は、一口目から強烈フルーティー路線。非常に爽やかな滑り出しで、いきなり葡萄ジュースモード全開。軽くて呑みやすくて酸味も効いていて、これではフルーツワインと変わらないじゃないか!と。でも暑い日なので、まぁこれはこれで良いと言えば良いなぁと思いながら頂いていた。しかし、そこで終わってしまうことなく、中盤以降、分厚さというか、メンチカツの魂がワインに乗り移ったようなコッテリ感がじわじわと前に出てきた。いつの間にか、タンニンの渋みも感じられるようになっている。もちろん、揚げ物料理とも相性が良く、夕食が終わった後に残りを味わっても酸味と厚みがたっぷり感じられ、終始楽しい経験となった。