北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0070】Bourgogne Chardonnay Joseph Faiveley 2006(ハーフサイズ)


フェブレ ブルゴーニュ・ブラン'10/11 ハーフボトル
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 このワインを呑んだのはちょっと失敗だった。ワインを呑む気があまり無い日に抜栓してしまったかわいそうな一本。
 
 グラスに注ぐと、爽やかなフルーツの香り。柑橘系やマスカットに近く、香りの量は十分。口に含むと、まろやかな苦みと鉱質っぽい感じが広がり、そこからサイダーのような不思議な後味がゆっくりと追いかけてきた。柑橘類のような酸味が後ろにあるはあるんだけれども、意識しない限りは引っ込んでいる。呑むのを中断して待っていると、サイダーのようなさっきの後味が口のなかに残り続けて結構気持ちいい。悪くない。
 
 なんだかとても優等生な、バランスの良い一本だったと思う。厚み良し、香り良し、ミネラル良し、フルーツっぽさ良し。ただし逆に言えば、はっきりとした特徴らしい特徴に気付きにくいワインだったとも言え、「なんだか旨かったなぁ…」というぼんやりとした満足感だけが手元に残った。ほんとうにそういうワインなんだろうか?むしろ、呑む側の感覚がぼやけていたせいかもしれない。